今まで経験のある職種にずっと携わって来たから、全くの未経験の職種は約10年ぶりだった。
WEBデザイナー。
学校でフォトショップやイラストレーターといったWEBデザインに必要なソフトの使い方は習った。
そして、アルバムやTシャツとかのデザインも自分で行っていたから何となく出来るのではないかと思っていた。
甘かった。
入社して一週間で気付いた。
甘かった。
気付いた自分の甘さを箇条書きにしてみた。
- そもそも自分のアルバムデザイン等は正解が自分なので、自分が良いと思えばそれが正解。
- 仕事(商業的デザイン)は根本から違う。
- 僕はデザインの基礎や色彩のルールなど、全く勉強していなかった。
- 僕のセンスが何だか変。
- ラッパーで雇われたのにデザイナーを選ぶという点。
とにかく甘かった。
しかし、甘いなりに自分なりにがんばった。
結果、本当にWEBデザイナーはやってみて良かったと思った。
この時期、デザインに迷走していた僕が作った作品がこちらになります。
長々と文章で書くより一目でわかる迷走の度合い。
どうかしてんのか。
そして、楽曲制作もどうかしていた。
日常の自分に寄り添うリリックを今まで描いてきたから、この時期、本当に失恋ソングしか描けなかった。
それでも、全部吐き出せばすっきりして次に進めると思い、描きたい様にリリックを描いた。
その結果、ほぼ失恋ソングのアルバムが完成した。
周りには止めておけと言う方々もいたけれど、ここを避けては通れなかった。
良く『若気の至り』とか『数年後、聴いたら恥ずかしい』とか言うけれど、その数年後には確実に作れない曲だから。
作ろうとしない事も含めて。
今しか出来ない事をやらずに周りの目を気にして立派に年を重ねて『あの時の気持ちを曲にすれば良かった』と後悔するよりは全然良い。
でも、数年後にまたこんなアルバムを作りたくない。
これは最初で最後の失恋ソングアルバムでありますように。