そして、出来ればもう1人。
僕はこの1年くらい前から人知れずあっこゴリラというアーティストが気になっていた。
なんか当時、紙芝居ラップみたいなのをやっていて、何だかヤバいと思っていた。
ライブも斬新な切り口で何だかヤバかった。
そんなある日、アルバムにどうしても入れたいトラックに出会った。
BPMが130というかなり早めのトラックで、1人だと全部歌いきるのが厳しい気がした。
でも、このトラックはアルバムのスパイスとして必要だった。
そうだ、客演を探そう。
でも、この早いBPMはシンガーというよりラッパーだ。
しかも、パワフルな感じが良い。
あっこゴリラさん(以下、あっこさん)だ。
これは、あっこさんしかいない。
一度も話をした事は無かったが、あっこさんはツイッターで僕をフォローしてくれていた。
僕の事を知っているかもしれない。
ツイッターのダイレクトメールで客演依頼を送ってみた。
二つ返事でOKが出た。
どうやら綱島温泉での僕のライブを偶然見ていてくれたらしい。
そして、あっという間に曲が完成した。
思った通り、いや思っていた以上の仕上がりだった。
すごいパワフルで自由、イメージ通り、いやイメージ以上だった。
それから、改めてあっこさんのライブに遊びに行ったり、新宿のスナック『ひかりこ』で朝まで飲んだりした。
大森靖子さんやテンテンコさんにも共通している部分があるかもしれないけれど、あっこさんを客演に呼ぶべきポイントを箇条書きにしてみた。
僕が偉そうに言う事でもないのだけれど。
- くすぶってる感がすごくあった。
- 何だか頼もしかった、信頼できるというか。
- 映像でもわかるくらい何だかわからないヤバさがあった。
- バンドでのメジャー経験を経て、音楽を辞めるのではなく改めて自分で何かをしようとしていた。
- あと、圧倒的な海賊感。