『出れんの!?サマソニ!? 』の一次審査期間が残り数日となった頃、ワンダーボーイが亡くなったニュースが発表された。
その翌日、たった1日で僕はワンダーボーイに票数を抜かれてしまった。
なんだよ、こんなにたくさんの人達がワンダーボーイに入れる票を持ってたんじゃないか。
なんでこの光景を生きてるワンダーボーイに見せてあげれなかったんだろう。
なんで生きてるワンダーボーイに票を入れてあげなかったんだろう。
これが最後だと知っていたのなら、みんなはもっと早い段階で票を入れたのか。
これが追悼であるなら僕は間違ってると思った。
生きている僕はそう思った。
僕とワンダーボーイは二次審査にコマを進める事は出来たが、2人ともここで落選した。
色々な事が悔しかった。
何よりも1番悔しかったのはこんな形でワンダーボーイに票数で負けた事だった。
生きていればまた勝負が出来たものを。
僕は小さい頃から気弱で内気なくせにとても負けず嫌いだった。
1つだけ僕がもうこの世にいないワンダーボーイに勝つ方法が残っていた。
それは、来年、僕がまたオーディションにエントリーしてSUMMER SONICに出演する事だ。
僕は勝手にそれが自分の勝つ方法だと決めた。
ここから1年後を見据えて。
あの日、ワンダーボーイが僕に直接話したかった事は今もわからないけれど。
Paranelさんは多分ポエトリーラッパーを集めたポエトリーフェスみたいなのを開きたいって話じゃないかな?と言っていた。
翌月の7/7の七夕にPOETORY FES 2011と題し、それは開かれた。
(フェスの模様はこちらのブログがとても良記事です→http://gogonyanta.jugem.jp/?eid=3549)
ワンダーボーイに追悼の意で票を入れた方々は来年は僕にその票を入れてください。
僕が必ずポエトリーリーディングをSUMMER SONICまで連れて行くので。
「狐火さん、かっこいい事を言ってる風に見せて結局自分の為かよ!」ってあの世でワンダーボーイが笑ってるかもね。