今も昔も
この部屋で
首振ってるのは
赤べこだけ。
40才という1つの節目に制作された今作は何気ない日々の繰り返しの中で、常に更新されていくであろう明日と踏みしめた昨日を今日に留めておくような作品に仕上がった。
諦めが悪いというよりは諦めることを止めた様な誰かにとっての答えが散りばめられた12曲構成となっている。
誰もが共感するわけではない40才独身男性の等身大がパッケージされる姿を20年前は誰も想像出来なかったが、聴き終わった後は20年先を思い描きたくなる。
『もしラップしてなかったらどうしてたと思う?』
なんて聞かれ
『同級生と同じ様に会社で出世し、家族を持ち、家も建てたかも』
なんて今の自分に無いそれら全てをラップの代償みたいに答えたが、
あれは嘘で、本当は、今の自分からラップを引いただけの人生。